<9th July Tue>

スコットランド旅行記、次回の写真の準備はできてるし、今日アップする予定だったけど、代わりに今夜のコンサートについて書いちゃおう。今日やらないとお蔵入りになっちゃいそうだから。

-------------------------------------------


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

   

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
今夜、ウィグモア・ホールでドイツ人ソプラノ、アネッテ・ダッシュを聴いてきました。


私にとっては3年前のROHのフィガロの結婚の伯爵夫人(→こちら )が素敵だったし、最近ではクラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)のバイロイトのローエングリンのお相手役なので何度もYoutubeで観てるお馴染みさんなのですが、ロンドンでの知名度は低く、空席が目立ち、600席足らずの小さなホールなのに半分しか埋まってなかったなんて、折角バイロイトで主役をやる程の人が出てくれたのに勿体ないったらありゃしない。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Annette Dasch  soprano

Helmut Deutsch piano

Mahler

(From Des Knaben Wunderhorn):
Rheinlegendchen
Trost im Unglück
Zu Straßburg auf der Schanz
Lied des Verfolgten im Turm
Wo die schönen Trompeten blasen
Urlicht
Wer hat dies Liedlein erdacht
Ich ging mit Lust
Verlorne Müh
Scheiden und Meiden

   (interval)

Zemlinsky 

Altdeutsches Minnelied
Das bucklichte Männlein
Entbietung
Meeraugen

Schoenberg
Wie Georg von Frundsberg von sich selber sang
Warnung
Mädchenlied
Der Wanderer

Korngold
Schneeglöckchen
Die Sperlinge
Was Du mir bist?
Mit Dir zu schweigen
Welt ist stille eingeschlafen

アンコール  シェークスピアのソネットに基づいたコルンゴルトの My Mistressナントカ(英語)



今年4月にドイツのケンペンという街の元教会で同じプログラムのコンサートがあり、オランダ在住のレイネさんがいらして詳しくレポートしてらっしゃるのですが(→こちら )、その時は自国でもあり曲の説明を彼女がしてくれたそうですが、今夜はそれはせず、たくさんの曲を淡々と全て暗譜で歌ったのみ(アンコールの前にちょっとだけ英語で喋ってくれましたが)。


マーラー、ツェムリンスキー、シェーンベルク、コルンゴルトというウィーンの作曲家ばかり集めた演目で、レイネさんと違い私には全く馴染みのない曲ばかりの上、予習もせず、プログラムも買わなかったので、内容が全くわからず、歌曲鑑賞としては全く片手落ちなのは反省してますが、でも長身の金髪美人である彼女の豊かな表情と、低音と中音が厚みがあって特に素晴らしかったし、私好みの声なので、お恥ずかしい限りの浅い鑑賞ではありますが、「音」として聴き惚れながらとても楽しめました。


フィガロの結婚で素晴らしかった張りのある高音がほとんど聴けなかったのはちょっと残念でしたが(高音が少ない上に、わざと遠慮がちにしたのか、それとも調子悪くてかすれたのかはわかりませんが)、それを充分補ったふくよかで艶のある中低音の魅力でした。前から2列目だったのも嬉しくて、やっぱり生の声がストレートに迫ってくるのが私は好き。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


耳の肥えたウィグモア・ホールの聴衆には勿論彼女の良さがわかって拍手喝采クラッカー

彼女もとても嬉しそうでしたが、でも、なんと、花束贈呈がなかったのはびっくり。普通、女性はお花、男性にはシャンペンがもらえるのに、切符の売れ行きの悪いアーチストにはそれをけちるってことでしょうか? アネッテが気を悪くしないといいけど・・・。せめて、ここでお花マーク付けときましょうブーケ1


ビックリマーク実は彼女は秋に又ロンドンに来てくれるんです。

9月23日、あの素晴らしいミドル・テンプル・ホールだし(→こちら )、こんな華のある実力歌手を見逃す手はありませんよ(詳細は→こちら )。私はもちろん手配済み。ワーグナーも歌ってくれますよ。


人気ブログランキングへ